14.海の豊かさを守ろう

ハブラシのリサイクルでこれ以上海を汚さない

海には既に1億5,000万トンものプラスチックごみがあり、2050年にはそれが海にいる魚と同じ量にまで増えると予測されています。プラスチックは軽くて丈夫しかも安価な素材です。しかしプラスチックが完全に自然分解されるまでに1000年以上かかるとの研究もあり、いったん海に入り込むと、環境にとても長い間影響を与えるものでもあります。

海で海洋ごみに絡まったりこれを誤って摂取したりすることで、700種もの生物が傷つけられたり死んでいますが、このうちの92%が海洋プラスチックごみによるものと言われています。(WWFジャパン三沢行弘「つなぐコラム」“地球にちょうどいい暮らし方”より抜粋)

捨てるという概念を捨てよう。をテーマに、プラスチック製品の代表歯ブラシのリサイクル活動を浸透。海洋ごみを減らす取り組みを行っているテラサイクルさん。以前から興味を持っていたこの団体と、小学校が共同で始めたプログラムがある。ということで、話を聞きに行ってきました。

【聞いてきたところ】
湘南学園小学校アフタースクール 藤原潤子さん
プロフィール

【概要】

歯ブラシ回収プログラム

~ハブラシという身近に使うものを通して、リサイクルの意識を作り出す~

対象:小学1~6年生(保護者、スタッフや学校の先生まで自然と!)
アフタースクールから始めて、小学校全体へ
場所:回収BOXはアフタースクール入り口と学校の昇降口前に設置
時間:最初25分ほどテラサイクルさんからお話、その後日々の生活ずっと
道具:回収ボックス、集まってる様子が見える2Lペットボトル

【目指すSDGs目標】
14.海の豊かさを守ろう

プラスチックは海洋ゴミの問題として世界中で大きく取り上げられています。便利なプラスチックで日々大量に手に入れて消費をしていますが、その1つとしてハブラシがあげられます。

【背景(なぜこれをやることになったのか?)】
「継続的な行動を起こす仕組みがほしい」

SDGsを知った時に、最初に出会った会社がテラサイクルさんでした。未来を変えるSDGsアイディアブックにも登場していて、何か小学生と日々出来ることはないかと相談したところ、「ハブラシ回収プログラム」のお話をいただきました。
小学生が出来て、簡単。生活に密着していて、ずっと続けられる。さらには、子ども本人だけではなく、家族にも影響を広げることができる活動に魅力を感じました。

ハブラシ回収プログラムでは、使い終わったハブラシを集め、2キロを超えると発送できます。回収されたハブラシは埋立地や焼却所に送られることなく、植木鉢などの新しいプラスチック製品に生まれ変わります。現在プラスチック製品のほとんどが焼却や埋立、またはサーマルリサイクルという名の焼却にまわされています。マテリアルリサイクル→材料(マテリアル)としての再資源化が推奨されています。また、1本が2ポイント(テラサイクルポイント)になり、地域支援や教育支援団体に寄付金として送ることができます。
(※電動歯ブラシ・歯間ブラシなど一部対象になりません)

【具体的な内容】
①リサイクルの重要性を伝える

②継続的なリサイクル活動をする

テラサイクルさんから、海洋ゴミによる海の生き物への影響を写真を見せながら話をしてもらった。プラスチックはとても便利で、私たちの身近にたくさんあることも改めて知った。同時にプラスチックは一度生成されたら何百年、何千年、それ以上の時間をかけても分解されず土に還らないという事実も知った。私たちは、便利だからという理由だけで使い続けているけれど、それを少しでも環境のことを、海や森の生き物のことを考えたらどうしたらいいのだろうか、自分たちにまず出来ることは、ゴミとしてただ捨てるのではなく、リサイクルすることだと教わった。


テラサイクルさんのお話
https://www.shogak.ac.jp/elementary/after_blog/70361


【工夫やこだわり(やるにあたって力を注いでいること)】
「校長先生まで届ける!」

ただ1度話を聞いて、回収BOXが置いてあるだけでは、活動は広まっていきません。
他のアフタースクールでも1回テラサイクルさんに話してもらったものの、回収が続かない、という状況があります。どれだけ早いタイミングで目標達成し、送ることができるか、一番最初の成功体験を作ることがモチベートされる大事な要因なので、使い終わったハブラシを持ってきて、入れようとしている子には声をかけて、写真を撮り、ブログに載せたり写真を貼ったりしました。

ハブラシのキャラクターづくりをして貼りだしも行いました。
すると校長先生が興味を持ってくださり、学校全体での活動へと広がっていきました。


その後、学校の中にある使っていないゴミ箱を回収BOXとしてもらいました。

ハブラシ回収のことを広く全校生徒に知ってもらいたいと、子どもたちが先生方に相談しにいったところ「朝のニュースタイム」や「お昼の放送」などに出演することができました。そこで子どもたち自ら広報し活動を広げていくことで、より一層モチベーション高く取り組みを続けています。

ハブラシを詰め替えている子どもたちのそばで一緒に数を数えて、
「あと●本くらいあれば、目標いけるかも!」と会話すると、
「よし、明日クラスで話してみる!」という声もあがります。自分に出来ることをすぐに考えついて動けるのは子どものとっても素敵なところです。

定期的に、おたよりの裏面などでも大きく呼びかけて、普段アフタースクールに来ない子たちにも伝わるように協力をあらゆる手段を使いながら、子どもたちとともに呼び掛けています。

【成果(こどもがどうかわった?)】
「始めてから半年以上たった今も集まるハブラシ」

取り組みを始めた当初、紙芝居づくり、ポスターづくり、キャラクターづくりでもりあがり、その後半年以上たっても、子どもたちが定期的に使い終わったハブラシをもってきます。
回収BOXにたまってきたかをチェックしてくれている子もいて、BOXがある程度重くなってくるとペットボトルに移し替えてくれます。「これはまだキレイだから掃除にも使えるね~」なんて言いながら、アフタースクールのプレイルームを掃除してくれることもあります(なんて偉い…)!

隣の幼稚園にも協力をお願いしよう、と幼稚園児にむけたかわいい動物のポスターも作って、回収BOXと一緒に幼稚園の先生にもお願いに行きました。

日々の生活の中に、ハブラシをリサイクルするという習慣が定着している人が増えてきています。

一回目達成!
https://www.shogak.ac.jp/elementary/after_blog/71248
隣にある幼稚園に協力依頼
https://www.shogak.ac.jp/elementary/after_blog/74511
学校の先生方も協力
https://www.shogak.ac.jp/elementary/after_blog/76524
二回目達成
https://www.shogak.ac.jp/elementary/after_blog/77302

【注目ポイント】
「目標設定をすること」
回収を始めて2か月でペットボトル4本分という目標を達成し、その後半年で新たに7本分集まりました!(学校で掲げた目標は6本だったので達成★)

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